コーヒーの好みは『苦味』派?『酸味』派?

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普段、口にしているコーヒーは昔に比べて多種多様になってきているようです。昔の日本での喫茶店ブームの時代はフレンチローストでのコーヒー豆などを、ネルドリップなどで時間をかけてゆっくりと濃いめなコーヒー液を抽出しておりました。そこでの1杯を飲む環境もJAZZやクラッシク音楽などが流れて、時間を忘れてゆっくりとコーヒーを頂いておりました。

一方、現代の第3次コーヒーブーム(サードウェーブ)と呼ばれるコーヒー文化では高品質なコーヒー豆をライトローストのような浅煎りに仕上げて、フレンチプレスのような浸漬(しんし)法のような、粉に必要量の湯を注ぎ、一定時間接触させるだけのシンプルな抽出方法でフレーバーや酸味を強調して飲むことが主流になっております。それは、コーヒー豆が持つ本来の香りや味わいを楽しむための最適な手段として用いられております。このような主旨がありますので、ドリップ器具も昔に比べて研究をされており、コーヒー豆の風味特性だけをいかに効率よく抽出が出来るかを考え作られております。

 

日本のコーヒー文化は第3次コーヒーブーム(サードウェーブ)を更に進化させている?!

ラテアート最近、巷やメディアなどでもよく耳にするフレーズの『サードウェーブコーヒー』(第3次コーヒーブーム)という言葉があります。サードウェーブは、訳すと「第3の波」という意味で、アメリカのコーヒー文化「第3次」ムーブメントのことであります。アメリカのコーヒー文化の影響を受けやすい日本にとっては、この「第3の波」が日本に影響を及ぼして日本独自の進化と発展を迎えたサードウェーブコーヒー時代に突入しているようです。それでは、具体的にサードウェーブのお話しをする前にこれまでのアメリカ発祥のコーヒー文化をおさらいしてみましょう。

第1の波:ファーストウェーブとは?

まずはファーストウェーブですが、この第1の波は19世紀後半~1960年代まで続き大量生産・大量消費のコーヒーの時代と言われております。米国ではコーヒーの大量生産が始まり、家庭などに広く普及したりしておりました。この時代のコーヒーは浅煎りのコーヒー豆を粗挽きにして煮出したような、酸味の強いコーヒーだったようです。これが俗に言われる「アメリカンコーヒー」です。この浅煎りのアメリカンコーヒーが大量に生産・消費された時代の19世紀後半~1960年代までがファーストウェーブであったようです。

第2の波:セカンドウェーブとは?

そしてセカンドウェーブですが、この第2の波は1970~90年代までと言われており、「シアトル系コーヒーチェーン」のスターバックスがシアトルコーヒーなどと称される、深煎りのコーヒー豆を細挽きにしてエスプレッソマシンで抽出したコーヒーなどにミルクを合わせた「カフェラテ」や、エスプレッソコーヒーベースで作る「フラペチーノ」だったりと、バリエーションやファッション性を高めて、コーヒーの楽しみ方にも新しいスタイルを生みだして大流行しました。こうしたコーヒーシーンが流行してバリスタ選手権などの、コーヒースタイルも重視した波がセカンドウェーブと呼ばれていた時代です。

 

第3の波:サードウェーブとは?

そして第3の波「サードウェーブ」。サードウェーブは90年代後半から始まり、コーヒー豆の産地や農園を重視し、コーヒー豆の個性を最大限に引き出す抽出方法を追求していく新しいコーヒーの考え方が主流となってきたようです。これまでのコーヒーは、銘柄や国単位で表示されているものが多く、いくつかの農園で生産されているコーヒー豆がブレンドされているのが当たり前になっておりました。それに対して、サードウェーブで重視しているのが単1種の苗木から収穫されたコーヒー豆だけを使用する「シングルオリジン」であることであります。この「シングルオリジン」のコーヒー豆を使い、産国、生産地、処理方法が明確になっていてカッピング評価が高得点を上げている「スペシャルティコーヒー」と呼ばれているコーヒー豆だけを厳選して使用してコーヒーを作るのもサードウェーブコーヒーの特徴でもあります。この「スペシャルティコーヒー」は全体の流通量の5%程しかない、とても高品質で希少価値も高いコーヒー豆でもあります。そして、このスペシャルティコーヒー豆は浅煎りに仕上げて、コーヒーが持つ本来の個性・良質な酸味(アシデティー・香りを含んだ酸味の質感)を楽しむことがサードウェーブコーヒーの流れのようです。

 

独自の発展を遂げている日本のサードウェーブコーヒー

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日本での喫茶店ブームの時代の頃は、どのお店も1杯に5分ちかく掛けて丁寧にハンドドリップで抽出をしていました。このサードウェーブ時代を迎えて日本でも、エスプレッソコーヒー、フレンチプレス、サイフォン、ドリップなどの多種多様の抽出方法やスペシャルティコーヒー豆、プレミアムコーヒー豆、スタンダードグレードのコーヒー豆だったりと、コーヒー豆の選択も多種多様になってきました。もう自分自身で選び、好きな味わいのコーヒーを作り出すことが出来るコーヒー時代になりました。現在の50代から上の世代のコーヒー好きな方々は、昔のフレンチローストのような焙煎度合いのコーヒー豆などで、ゆっくりとハンドドリップなどで抽出した濃いめのコーヒーを好まれる方や、強く要望される方は多くいらっしゃいます。私も、食後のコーヒーは大抵は濃いめで苦味とコクを重視した昔ながらのコーヒーを飲みます。

 

目的とシーンで選ぶコーヒーが、自分にとっての最高のコーヒー

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この時代、様々なコーヒーがあることはとても有難いことです。私の周りでも、半分はサードウェーブコーヒーのような「コーヒー豆が持つ本来の個性・良質な酸味を重視した」酸味。もう半分は、昔ながらの「コーヒー豆の個性を活かした深煎りに仕上げて苦味を重視した」苦味。この2つのタイプに分かれております。私は、この「酸味」と「苦味」の考えをシーンと目的で使い分けてコーヒーライフを楽しんでおります。そして、いつも皆様からご質問が来た際は丁寧に現代のコーヒーの流れや多種多様の味わいをご提案をすることが多いです。皆様、お話しを聞かれたあとは「コーヒーは選ぶことが出来る大きな振り幅があって楽しいですね。」・・と、仰って下さいます。皆様も、時代の流れだけではなくご自分にあった最高の1杯を目的にコーヒーをお選びすることをオススメ致します。


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