プレミアムコーヒー豆

インドネシア マンデリン アチェ G-1豆について

マンデリン1

今回も、プレミアムコーヒー豆の格付けされているコーヒー豆にスポットを当てていきたいと思います。前回と同様ですがコーヒー豆には、格付け(グレード)がありまして、「スペシャルティコーヒー」「プレミアムコーヒー」「スタンダードコーヒー」とランクがあります。前回のまとめでは、『コーヒーは銘柄や格付けだけでなく、風味特性や味わいを重視して選ぶことも大事』とお伝えさせて頂きました。

では、数多くあるコーヒー屋さんから数多くある種類のコーヒー豆があり、同じ品種やコーヒー豆でも焙煎度合いや焙煎プロセスや焙煎機の特性などで味わいも大きく変わります。その数多くある選択肢の中から何を基準に選んでいくかが問題になります。

 

多分、皆様の結果の部分の答えは同じだと思うのですが、

【自分の味覚に合う、美味しく感じるコーヒー】

・・だと思います。

 

当たり前ですよね(笑)

 

では、その当たり前の結果を導くためには何を基準にするべきか?・・ということになります。

コーヒーのプロや鑑定士なみの知識や経験値があれば、ある程度の風味特性は想像出来て、答えに辿り着くまでには時間が掛りませんが、そうではない一般の消費者の方々はコーヒー豆選びの基準が必要になってきますよね。

 

自分のためのコーヒー選びの基準とは・・

・素材=良質な生豆であること

・焙煎=その生豆の持つ味わいを引き出すための、適正な焙煎プロセス

・熟度=焙煎してから、コーヒー豆をどの状態がベストで提供出来るかを考えて行う、適正な熟成方法(エイジング)

 

上記3つの基準を満たせば良い!!

・・ですが、一般の方は分かりませんよね。。

これらのことを踏まえて本日は皆様に、この豆であれば特徴的な味わいもあり、かなりの熱いファンが多く占める代表的な産地を本日はご紹介したいと思います。

 

皆さん、コーヒーにあまり興味のない方でも一度は聞いたことがある名前だと思いますが、

「インドネシア産 マンデリン」

・・というネーミングのコーヒー豆です。

 

インドネシアは世界第4位のコーヒー生産量を誇るコーヒー大国であります。

そのコーヒー大国のインドネシアのコーヒー栽培の歴史は、ブラジルや中南米よりも古いようです。

そして、およそ100年前くらいに、コーヒー栽培には大敵であるさび病が発生し、壊滅的な被害を受けることがありました。

その頃から、インドネシアで栽培されているコーヒーは、この時期に発生したさび病の対策として植え付けした、病害などに強い品種の、カネフォラ種になります。

そして、さび病にも負けずに、生き残ったアラビカ種を、スマトラ島でマンデリン族が中心となって栽培したものが、今の 『マンデリンコーヒー』になります。

今回は、この歴史あるインドネシアの『マンデリンコーヒー』の中でもフルーツのような風味とスパイシーさのある独特な苦味が特徴的な、

【インドネシア産 マンデリン アチェ G-1】

の、コーヒー豆の素晴らしい歴史や生産状況や味わいなどの説明をさせて頂きたいと思います。 

 


1、「インドネシア マンデリン アチェ G-1」とは

 

1-1.インドネシアのコーヒーの歴史

インドネシア共和国のコーヒー栽培の歴史は、コーヒー大国ブラジルや中南米諸国の産地よりも古いようです。

時代は1696年に、当時オランダ領だったインドネシア国のジャワ島に、オランダ軍の指令官がアラビカ種のコーヒーの苗を植えたのが最初でした。

しかし、植えられたコーヒーの苗木は地震と洪水によって枯れてしまいました。

そして、再び3年後にインドから持ち込まれた、コーヒーの苗木が無事にジャワ島で生育に成功をしたのが、インドネシアコーヒーの始まりになったのです。
上記でも述べましたが、現在のインドネシアは世界第4位の生産量の国であります。

 

1-2.インドネシア マンデリンコーヒーの由来

インドネシアのコーヒー栽培の歴史史上で最も困難であった1908年に、コーヒー栽培では大敵と言われているさび病が発生しました。

このさび病とは、コーヒーの木にとってはとても脅威の病で、樹木に寄生するカビの一種が葉肉を浸食して葉に褐色の斑点をつくってしまいます。

そのことによって、コーヒーの葉は光合成機能を失い、コーヒーの木は2~3年で枯れてしまう、もっとも恐ろしい病害であります。

この脅威のさび病に侵されてしまったインドネシアのコーヒーの木は、その当時壊滅的な被害を受けることになりました。

この対処として病害に強い品種、インドネシア国にカネフォラ種を本格的に栽培を始めたのがこの頃からのようです。

ただ、インドネシア国にもわずかながら生き残ったアラビカ種がスマトラ島にありました。

その生き残りのアラビカ種を、スマトラ島でマンデリン族の方々が中心となって栽培したことの由来が、今の 『マンデリンコーヒー』になるようです。

 

1-3.マンデリンコーヒーは特有の精製方法の「スマトラ式」

コーヒーの精製方法は、大きく2つあります。

1つは「アンウォッシュド(非水洗式)」精製方法。

この非水洗式の精製方法は、字のごとく水を使用せずに天日乾燥させて果肉がカラカラになるまで乾かせます。

もう1つは「ウォッシュド(水洗式)」精製方法。

こちらは、非水洗式と違いプロセスが幾つもあり複雑であります。

水洗式の精製方法は、まず収穫したコーヒーの実を大きな水槽の中で水に浸す作業から始めます。

しっかりと実った重い実は沈み、まだまだ未成熟な軽い実が浮きます。

このような「水の浮力」を利用して、最初の段階の選別作業は行われます。

そして、果肉除去機を通して、コーヒーの実を剥ぎ取り、また再び水槽に戻して、1晩ほど置いて水に浸します。

そのあと、コーヒー生豆を取り囲むパーチメントと呼ばれる固い内果皮に付着している余分なヌメリを洗い流します。

洗い終わったら「パーチメント」と呼ばれる状態になります。

そして、天日で乾燥したり機械にかけて乾燥をさせます。

乾燥が終わり、脱穀機にかけて「パーチメント」を取り除くと、ここでようやく「コーヒー生豆」になります。

これら2つの精製方法との違いがあるのが、インドネシアマンデリンコーヒー特有の「スマトラ式」精製方法です。

スマトラ式精製方法の特徴は、コーヒーの実を収穫したその日のうちに果肉を除去を行い、内果皮の状態で乾燥をさせます。

その後、脱穀して生豆になった状態で乾燥させて、豆全体の水分含有量を整えていくようです。

このインドネシアマンデリンコーヒーは、何故このような方法で精製をしているのかと申しますと、インドネシアは日本と比べて2倍近い年間降水量のあるこの地域であるので乾燥作業が充分に果たせないために、様々なプロセスをカットしてするようになったようです。

ただ、その恩恵でマンデリンコーヒー独特の青緑色の生豆に仕上がり、特有のスパイシーな風味やフルーツのような甘味にも仕上がるのであります。

 

1-4.インドネシア マンデリン アチェ G-1の味わいと特徴とは

「インドネシア マンデリン アチェ G-1」は、スマトラ式の精製により丹念に仕上げられておりますので、生豆の見た目は透き通るような濃緑色で非常に細長い生豆であります。

当店では、ハイローストで仕上げておりますので味わいは、完熟したトロピカルフルーツやダークチョコレートのような重厚な甘味と苦味があります。

舌で感じる質感は上質なバターを思わせてくれて、アフターテイストはオレンジのような柑橘系の風味があります。

 


コーヒー豆選びに悩んだら、マンデリンコーヒーをハイローストで選択するといいかも・・・

マンデリン3

今回は、昔に比べて増え続けるコーヒーの銘柄があり、迷ってしまう方に私がオススメする「インドネシア マンデリンコーヒー」の魅力をお伝えさせて頂きました。

今となっては、コーヒー大国になっているインドネシア国にも苦労の歴史があり、その苦労の甲斐あってこそ出来上がったマンデリンコーヒーがあります。

マンデリンコーヒーの特徴は、何といっても「スマトラ式」精製方法にあります。

このスマトラ式の精製で、他の生産国の豆では味わえない独特な重厚でしっかりとした苦味と上質なバターのようなコクを味わえます。

そして、マンデリンコーヒーでもスペシャルティコーヒーの分類ではなく、当店ではオススメの「インドネシア マンデリン アチェ G-1」を熱く語らさせて頂きました。

スペシャルティコーヒーになれば、上質で素晴らしいクリーンカップで贅沢な1杯になるのですが、日常で飲むコーヒーにしては高価であり過ぎるので、少し贅沢であるプレミアムコーヒークラスの一押しの「インドネシア マンデリン アチェ G-1」を皆様にお伝えさせて頂きました。

このクラスの生豆であるなら、適度な焙煎であれば、ご家庭で抽出する際にでも専門店と同等くらいの味わいがご家庭でも味わえると思います。

あと、ご家庭でマンデリンコーヒーを淹れるのであれば、ドリップ式だけに拘らずに、フレンチプレス式でコーヒーオイル成分をしっかりと抽出して、マンデリンコーヒー特有の味わいを存分に味わうのもいいかもですね。

 

そして、最後に皆様がもしコーヒー豆の専門店で豆選びで迷われたなら・・

「マンデリンのハイローストのコーヒー豆ありますか?」

・・とお尋ね下さい。

私がお伝えした風味や味わいは楽しめると思います。

これで、皆様も迷わずに素敵なコーヒーライフが楽しく変われるといいですね。

エチオピア イルガチェフェ G-2 WASHEDのコーヒー豆について

エチオピア

コーヒー豆もスタンダードクラスからスペシャルティクラスの高品質の種類が多種多様にあります。その中でも、現在のコーヒー市場は特に高品質のスペシャルティコーヒーが一躍脚光を浴びております。コーヒー豆には、格付け(グレード)がありまして、「スペシャルティコーヒー」「プレミアムコーヒー」「スタンダードコーヒー」とランクがあります。

 

最近は、沢山の方から質問があります。

『「プレミアムコーヒー」や「グルメコーヒー」は「スペシャルティコーヒー」よりも味が劣るのですか?』

答えは「YES」ではありません!!

 

ただ、品質の観点からすれば、スペシャルティコーヒー豆の場合は・・

「アラビカ種の品種が特定できる」

「コーヒー農園もしくは、栽培地区が特定できる」

「トレーサビリティーがハッキリしてる」

「コーヒーの液体の風味のカップ評価が一定基準を超えている」

・・などの、コーヒー豆の生産履歴もハッキリとしていて、コーヒー液のカップ・クオリティの高さも基準としているくらい品質にも重視している部分があります。

 

では、一方のプレミアムコーヒー豆でお馴染みの「キリマンジャロ」「ハワイコナ」「ブルーマウンテン」「エメラルドマウンテン」などは低品質なのかといえば、そうではないのです。

スペシャルティコーヒー豆ほど、ハッキリと明確にしている部分はないのですが、風味特性や個性的な味わいは負けず劣らずのラインナップは沢山あります。

そして、今回はプレミアムコーヒー豆の中でも味わいが個性的で名を馳せている「エチオピア産イルガチェフェG-2WASHED」のコーヒー豆の歴史や生産状況や風土などを紐解いていきたいと思います。

 


1、エチオピア イルガチェフェ G-2 WASHEDとは

1-1.実はエチオピアがコーヒーの歴史の始まり

エチオピアに、遥か昔にカルディという一人のアラビア人のヤギ飼いがおりました。カルディは、ヤギが牧草地に生えている灌木の実を食べると、ひどく興奮状態になってしまうことに気づきました。その後、近くの修道院の人たちにヤギの話しを伝えると、その実を茹でて飲んでみたそうです。そうすると、気分が非常に爽快になったので、儀式中に居眠りをする修道僧たちにも飲ませてみることにしました。よく居眠りをしていた弟子たちが、居眠りもせずに勤行に励むことができたようです。その噂が国中に広まり、魔法の木の実(コーヒー豆)が求められるようになったのが、コーヒーの飲用するきっかけとなる起源だそうです。

 

1-2.エチオピア連邦民主共和国の気候や風土とコーヒー豆

まずは、このコーヒーの発祥の地とは言われているエチオピアの気候や風土についてのお話しです。
エチオピア連邦民主共和国は、東アフリカに位置するコーヒーの原産国になります。
気候は、標高によって違いがあります。
低地は27℃くらいから50℃くらいと暑い気温ですが、高地の年間平均気温は20℃くらいで涼しくなるようです。
高原地帯の年間降雨量は1,200㎜を超すことが多く、この降雨量がエチオピアの植生をもたらしているようです。
農園で栽培されるコーヒー豆は、全生産量の10〜15%程度で感覚的には少なく感じます。
エチオピア産のコーヒー豆は、華やかな香りの高品質な特徴の風味特性を持つコーヒーを生産しております。
昔ながらの伝統的なナチュラル精製が多く占めて、現在でも8割ほどがナチュラル精製だそうです。
そして、代表的な産地や地域は「ハラー」「ジマ」「シダモ」「レケンプティ」「イルガチェフェ」などがあります。

1-3.イルガチェフェ地区のコーヒー環境

シダモ地区の南端から険しい道沿いに車を走らせますと、南西部の南部諸民族州の中でも2,000mを超えるエリアに位置するのがイルガチェフェ地域になります。

イルガチェフェ地区は、急斜面の森に覆われた丘陵地域で、地層が厚く肥沃な黒土に恵まれております。

エチオピアではイルガチェフェに限らずに、自生して育った固有の品種の中から選抜されたものだけが栽培されており、現地の人たちも把握していないものもあるようです。
このイルガチェフェ地域で生産が始まったのは、1950年代で比較的新しいのですが、紅茶にも似た特徴的なフレーバーやワインにも感じられるようなカップで、このイルガチェフェ地区のコーヒーは”YIRGACHEFE”の名で取引されるようになりました。

イルガチェフェの名前の意味も興味深く感じました。

イルガ=しっかりした

チェフェ=種

このような意味があるようです。

 

1-4.精製方法はウォッシュト

エチオピア産イルガチェフェのコーヒー豆には、「ナチュラル精製」「ウォッシュト精製」の大きく分けて2つあります。

まずは、ナチュラル精製のエチオピア産イルガチェフェの場合は、摘み取ったコーヒーチェリーをそのままアフリカンベットにより天日乾燥をさせます。

その後、果肉を剥がし脱穀することにより「生豆」の状態にします。
精製過程は、とてもシンプルな工程ですが、果肉がついた状態で乾燥させるため、上手に仕上がればフルティーな甘みのあるコーヒーに仕上がるようです。

そして、次はウォッシュト精製ですが、摘み取ったコーヒーチェリーを水を張ったタンクに入れます。

まずは、チェリー以外の混入物などを取り除いた後に、果肉を剥がしぬめりを取り除いてから洗浄します。

このあと、アフリカンベットにて乾燥をさせます。

最後に脱穀と言う作業をして初めて「生豆」になります。
ウォッシュト精製の特徴は、各工程での異物や欠点豆の除去をしていくため、豆面が綺麗で混入物が少ないのが特徴です。

 

1-5.焙煎度合いで風味や味わいが変わる

エチオピア産イルガチェフェの良さや定評は、ブルーベリーやピーチやレモンのような爽やかで明るい酸味、ジンジャー、フローラル、また、時に赤ワインのような華やかなフレーバー感があると言われております。

ただ、この評価も焙煎度合いや焙煎プロセスで味わいも風味も変わります。

例えば、浅く煎り上げることによりレモンやライムのようなイキイキと明るい酸味を感じたり、シティ・フルシティローストのような深く煎り上げると赤ワインのような華やかなフレーバーを感じたりします。

どれが正しく美味しいという焙煎度合いや風味特性はないのですが、このエチオピア産イルガチェフェの場合はライトローストからシティロースト辺りまでであれば充分、持ち味を楽しめると個人的に感じます。

 


コーヒーは銘柄や格付けだけでなく、風味特性や味わいを重視することも大事

エチオピア3

今回はコーヒーの格付け「スペシャルティコーヒー豆」と「プレミアムコーヒー豆」の違いをお伝えさせて頂きました。

そして、プレミアムコーヒー豆の中でも個性的である「エチオピア イルガチェフェ G-2 WASHED」にスポットを当てて、エチオピア国のコーヒーの始まりの歴史から風土や気候のことや、イルガチェフェ地域のコーヒー栽培環境や精製状況などを詳しく説明させて頂きました。

あと、最後に焙煎度合いやプロセスによる風味や味わいの変化などもお伝えさせて頂いたのは、コーヒー豆の栽培プロセス・コーヒー豆の精製プロセスばかりが先行し過ぎて、品質の良さが抜群によい「スペシャルティコーヒー豆」の味わいなどが全て最高です!!・・というような風潮があり過ぎて、他の「プレミアムコーヒー豆」や「スタンダードコーヒー豆」のランクのコーヒー豆は論外だと思われている部分を、風味特性や味わいだけの観点で選ぶことも楽しみの1つだと伝えたかったのです。

実際に、「スペシャルティコーヒー豆」は年々と価値が高くなるにつれ高価で少し贅沢から遥かに贅沢品になってしまった感じがあるようです。

その点「プレミアムコーヒー豆」や「スタンダードコーヒー豆」は比較的に安く、日頃飲み続けるにはお手頃価格でありながら、味わいの観点だけで考慮してもコストパフォーマンスも、とても良いように感じます。

品質やプロセスも大事ですが、味わいや風味特性の部分も公平に考慮して、情報だけに流されずに自分自身が美味しいと感じるものを飲む意識もあれば、さらにコーヒーライフに幅が広がると思います。

是非、皆様も今後コーヒー豆を選択する際には風味特性や味わいも重視でお選び下さいね。

皆様の、コーヒーライフが楽しいものに変わることを信じております。